フォトコンテスト
国民の祝日「海の日」は、海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願う日です。この日を中心に数々のイベントが実施されます。そこで日本港湾協会と港湾海岸防災協議会では、このイベントの一環として、港の役割の重要性、自然災害に対する防災、港湾・海岸に関する埋もれた歴史の発掘、港における独特な観光資源の案内など、国内外への紹介にも役立つ作品を募集しています。
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「港の風景」写真コンテスト2024受賞作品
- 最優秀賞 国土交通大臣賞
「ミッドナイト」藤井 昭浩さん都会とはまた違った光にあふれた夜景がとても新鮮です。下田港の南西部にある お茶ケ崎展望台から見下ろした景色でしょうか。右下に見えるのは和歌ノ浦、その後ろは赤根島、太平洋のようです。かなりの距離感ですが、それでも画面の下半分。下田海中水族館のアクアドームペリー号から漏れる光、沖の漁火とその反映。そして画面の上半分を埋めつくす星々の輝き。デジタルカメラの機能を生かし、人間の視覚を超える映像を生み出しました。
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- 国土交通省港湾局長賞
「護岸工事」中村 光雄さん大規模な港湾の工事が、シンプルにダイナミックに描かれています。広い範囲にまたがる和歌山下津港のどこかで行われていた工事。扱う部材が大きく重過ぎるので人手介入の余地なし、といった工事の様子が描かれています。主被写体となるのは、赤と白の塗色が快晴の青空に映えて美しい巨大なクレーン。重そうなケーソンを吊り下げて傾いだように見える姿形に臨場感が。作業を見守る人々も、広い海のスペースを埋める添景として効果的です。
- (公社)日本港湾協会会長賞
「みんなで社会見学」佐知 浩幸さん小さな子供たちの臼杵港社会見学。お揃いの服に麦わら帽子の園児?児童?の側にはガイドさん、引率の先生、ヘルメット姿の造船所の方と揃った前景。その奥には、大型クレーンと進水式間近らしい船体。臨場感のある群像スナップとして生き生きと描かれていますが、背景がとても印象的です。特殊な液体化学製品専用のケミカルタンカーの独特な形と、塗装したばかりの鮮やかな朱色の船体が、雲一つない青空に映えて浮かび上がっています。
- 港湾海岸防災協議会会長賞
「静かなる月島川水門」小森 一美さん前回、東雲水門の作品が優秀賞でしたが、今回はより上位に入賞です。勝鬨橋の近く、月島川と隅田川を隔てる月島川水門。隅田川テラスを通れば間近に見られますが、受賞作は西仲橋側からの撮影。都会の運河の風景を過不足なく切り取っていますが、デジタルカメラならではの独特な描写モードが生かされています。夜間ではなく明かりが灯る頃を選び、イラスト風のエッジの利いた描写とすることで、その光、薄暮の情景が見事に表現されました。
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過去のコンテスト
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